2018年12月7日金曜日

残る遺物と失われる遺物

今回も探索の様子ではありませんが、那智勝浦町、妙法鉱山に関する遺物についての投稿です。

 まずは以前、金山地区にて発見したトロッコです。この写真自体は前回も投稿しましたが…

 これに近いタイプの物と思われます。ちなみにこれは兵庫県のあけのべ自然学校前に展示されている物です。角のアールとか車輪の直径と積載量とか、楕円形の膨らみの位置とか色々バリエーションがあるようです。

しかし、金山地区のトロッコから10mほどの位置では斜面の崩落が進んでいます。この写真の左のほうにトロッコがあるのですが…

 上の写真から一週間後の様子。このまま左に崩落が進むと、トロッコも二度と見られなくなる恐れがあります。なんとかならんものか…悶々もんもん……(-ω-;)

 続いてこちらは小坂地区の鉱山風呂と思われる建物。屋根の換気塔など、他県の鉱山風呂と通ずる特徴も見られます。

これは他のサイトにも載ってるので大まかな写真だけですが、中の様子。

閉山から50年近く経つはずですが、あとどれだけ残っていられるか?長くのこって欲しいです。

2018年12月5日水曜日

西山地区の不明坑口

本日は昼から仕事…でしたが、その前に那智勝浦町西山地区の坑口を撮影して来ました。前回発見時は夜だったので、はっきり写真が撮れなかった為です。

妙法山東側は警戒がしっかりしていて、色々あると困るので具体的な位置が分かる写真は載せませんが、道路からすぐの小さい堀割に入ると、右カーブしつつ…

 坑口発見!
床面に泥が積もって開口部の高さは1mくらいになっていますが、幅は3m以上あります(ただし、右半分に土砂が積まれています)

入って5mほどの所で石積み閉塞されていますが、冷たい風が吹き出して来るので、奥行きがあるかどこかに貫通しているか?と思われます。

大きさ比較写真。やまたんの身長は1,6mくらい(*^o^*)
もし元々床の泥が無かったなら、円満地の東口と並ぶ巨大坑口になるのですが、手持ちの資料にはこの位置に坑口があることは書かれていないので詳細不明です(もちろん未記載の坑口も山中にはいっぱいあるとは思いますが…)。

もしかして疎水坑とかかな?それともこの先にある長大坑道に繋がってるのかな?

2018年11月30日金曜日

近況です。

相変わらず仕事が忙しく、端切れ時間で坑口捜索などをわずかに進めている状態です。

妙法山の西の方の坑口推定位置付近で道路の拡幅工事が行われていたり、その残土とか剥がしたアスファルトとかが平谷の鉱山跡地に運び込まれていたり、金山の埋まってるトロッコはなんとか保存できないかとか、他にも埋まってないかとか、悶々としている日々です。

あと、地元の人の情報では井関&浜ノ宮に鉱山社宅が残ってるようで、それの調査とか、当時働いてた人を探し出して、出来れば色々聞いてみたりとか、やりたいことがいっぱいで。

ついでに西山地区では昨夜、予想外の位置で幅3,5mほどある巨大坑口を発見し(ただし入ってすぐで石積み閉塞)それの正体を探ったり、あっちもこっちも忙しす~(@_@)

2018年11月25日日曜日

那智勝浦町小坂&川関の軽探索

最近あまり入坑してないですが、ひとまず過去の探索分を投稿します。

那智勝浦町の鉱山跡を軽く回ります。この積み重ねが本番の探索(入坑)を確実にしつつ、坑外の様子を知る手掛かりになる、そこそこ大事な探索です。

まずは那智勝浦町の小坂地区へ。

 以前から気になっていた斜面の下のゴミ山。こんな谷底までわざわざ不法投棄に来たのか、それとも付近にあった鉱山社宅を解体した時に集積したのか不明ですが、何か鉱山関係の物が無いか調べます。ただ、古いタイプの家電(冷蔵庫とか)が多く含まれていることから、最近のゴミではない事は明らかです。

 当時モノかも知れないピックアップトラックが。トヨタのハイラックスと見た!助手席のグローブボックスが気になりますが、鉄ゴミに埋もれてて届かず。もし閉山時からあったなら胸アツなんですが…。

 ガスバーナー。

 ラムネのビン。口までガラスで出来てる実物は初めて見ました!

 ゴミ山と違う社宅跡付近には、空気で膨らませるビニール製のおもちゃ。社宅に住んでいた子どもの物かな?硬化してカチカチになっています。

当時の暮らしの、ほんの一部が見えたような気がして、何とも言えない気分です。これで遊んでいた子どもは今、ここで暮らしここで遊んだ、ヤマが元気だった頃を覚えているだろうか?鉱山で働いていた父親や母親たちは、閉山した後どうなったのか?…。

 別地点には恐らく薬用と思われる色々なサイズのアンプルが大量に、注射器と共に落ちていました。

ただの風邪や病気だけでなく、坑内外の作業で怪我を負ったり、亡くなった人も居たかも知れません。

タイル張りのちょっと大きい浴槽が並んで二つ、壊れながらも残っていました。ヤマで働く人はもちろん、共に暮らす家族も、皆の憩いの場だったと思います。

 小坂での探索を切り上げて移動の途中、妙法小学校跡へ。ここも鉱山の閉山と共に廃校になったと聞いています。鉱山と関わりがあるなら、いずれしっかり調査・撮影せねば。

 続いて那智勝浦町、川関地区へ。

いずれ他県から有力なエクスプローラーチームがこの地を開拓しに来ることを見越して、少しでも先んじておく為に日没後も探索を続けます。

当然、日中よりも効率が落ちる上に危険も増しますが、仕事も忙しく探索時間も限られる以上、仕方が無いことです。

 坑口発見!中は…

坑口付近は岩とゴミで狭く、奥の低い所に見える床には水が溜まっています。恐らく別坑口「小人の穴(勝手に命名)」と繋がっていると思われます。この上のレベルが「プリンプリン坑道」になるので、これは出鉱用の通洞だったのでは無いかと(プリンプリンには斜坑、竪坑が複数ある為)

今回はここまで。この地で探索を初めて1年が過ぎ、現時点では投稿できない成果も徐々に集まってきているので、いつかそういうのをまとめて公表できたらいいな、と思っています。

2018年11月4日日曜日

妙法鉱山の坑口捜索と川関軽探索

本日は那智勝浦町、妙法鉱山の金山地区の坑口捜索と、同じく那智勝浦町の川関地区の軽探索をしてきました。

まずは金山地区から。これまでの捜索で本坑は埋没、大切坑は水没と分かったので、最後の希望である35L(仮称)の坑口を捜索します。

推定位置への適当な接近ルートを探して登って行きます。

 その先で見付けたのは…

 削岩機のロッド!(*^o^*)
横になってるのはよく見る一文字タイプですが、縦になってるのは十字タイプです。現物は初めて見た(かも?)

 更に進んで斜面へ。ドラム缶とかビンとか転がっていますが、鉱山と関係あるかは不明です。

 しかし途中にロッドを利用した杭が。西山地区のズリ場でも同じ物を見ています。

 そしてここにも「磯志゙まん」スクリューキャップではない旧タイプ。新タイプよりもビンの色が深くて綺麗です(*´▽`*)

 「九丁」…なんだこれ?古い道があって、他にも「八丁」「七丁」がありました。

道とは全然関係ない所に怪しい平場と、坑口跡のような所が見付かりましたが、たぶん違うっぽいです。今回は見付けられずにここで撤退。

レポだと短時間に見えますが、捜索方法を面に変更したので、実際にはジグザグに結構移動してます(^_^;)

何も成果なく帰るのもアレなので、川関地区へ。以前攻略したプリンプリン坑道(勝手に命名)とは別の、対岸に見えていたズリ山を調べることに。

 川を渡り四つ足モードで野を駆け、地域住民の方々を怖がらせないように一気にズリ山へ。

 近くにはレンガとか落ちてます。この刻印は!…レンガマニアじゃないので分からない(汗)
分かる方がいたら教えてくださいm(_ _)m

 ズリ山のすぐ裏に土塁発見!たぶん火薬庫跡?かも?

写真では分かりにくいですが、入口はクランクになっています。右が中で左が外。地面の写真は難しい。

 火薬庫跡?には瓦が1枚落ちていました。

 付近に有ったお菓子の袋。「’87年野球チーム」ということは、たぶん閉山後に持ち込まれたっぽい。

三菱マークの杭発見!しかもこれは今まで妙法山で見てきた物とは違うタイプです。妙法山にあるタイプは三菱マークが左にずれていて、杭の角が面取りされていますが、これはマーク中央、杭も太くてズッシリしています。

この川関の鉱山はどこが経営していたのか知りませんでしたが、これで恐らく三菱が買収していたと推定されます。

 壊れてるけどラジオか何か。

ちっこい陶器のアイロン。

 PILOTのインクビン。この辺にはペットボトルとか飲料缶とかは全然落ちて無くて、閉山後の人の出入りがあまり無さそうです。

金山から移動してきた時点ですでに暗くなりつつあるので時間切れ。坑口は見付けられませんでした。普通はズリ山より上にあるはずですが…。

橋を渡って上流エリアに行ってみます。この橋は錆びた鉄管で出来ていますが、ぽよんぽよんしてるので、上で急に飛び上がったらたぶん折れます((((;゜Д゜))))

橋の先には細かいズリを敷き詰めた平場が。そして足元には……

 枕木とレールの跡が残るコンクリ!!(@_@)
鉱山の遺構だーーッ!(←今更)
エエですなぁ~(*´▽`*)

 橋のたもとにはレールが。元々は軌道が沢を渡って、さっきのズリ山の方に続いていたっぽいです。

橋の下には削岩機のロッドが刺さっていました。

今回の探索はここまで。軽く立ち寄った川関地区が面白いことになってきましたが、まだ妙法鉱山が途中な上に、高津気も控えてるので忙しい忙しい(@_@)

2018年11月2日金曜日

妙法鉱山の坑口捜索

本日は那智勝浦町、妙法鉱山上七坑の坑口捜索に行ってきました。

以前にも1度探して、三菱マークの杭が2本見付かっただけで失敗した場所です。今回は前回の隣のエリアを。

早速道路沿いに怪しい地形を発見。よく見ると車道サイズの上り坂があります。

車1台通れる程度の砂利道ですが、長らく使われていないっぽいです。植林された杉がいっぱい。

ズリとゴムホース発見!これは期待が高まります。山には一般ゴミ・農業ゴミ・林業ゴミ・鉱業ゴミがありますが、このホースは鉱業ゴミと見た!(直感です)

坂を登り切って左に石垣がありました。

石垣の向こうには平場があります。杉の枯れ枝で覆われていますが、よーく見ると…

鉄製品発見!重りの部分が無いですが、レールの分岐を切り替える転てつ器だと思われます。手前の足はサイズ比較用。

掘り掘り……手前に向かってロッドが延びています。他でよく見る物とは違うタイプのようですが、転てつ器であってほしい(^o^)

他にも色々な鉄が落ちていますが、朽ちていてよく分からず。平場の1番奥には石垣が。入念にモルタルで塗り固められています。

恐らく坑口跡だと思い、地面を少し掘ってみたら、1本だけレールも出てきました(*^o^*)

レールは2,5mほどで途切れています。6kgレールっぽい。恐らく軌間500mmだったのでは無いかと思います。

坑口前にコンクリブロックで排水溝らしき物が造られていて、レールはその際を通って石垣に。これで上七坑の坑口跡だと確信できますが…

この崩落具合(@_@)
元より石垣が低すぎるので、もしかして爆破して塞いだ?かもです。あくまで想像ですが。

この奥に色川竪坑があって、以前攻略した椙吉坑とも接続しているはずです。崩落面をよ~く調べましたが入れそうな隙間は無し。風もニオイも無し(T_T)

…これは厳しいですね~(´Д`)

(そういえば、椙吉坑内の色川竪坑方向の分岐も同じような感じで塞がれていました。)

とりあえず上七坑の捜索は成功として、少し時間が余ったので平谷坑付近へ移動します。

平谷坑付近の鉱員住宅跡っぽい所にて。この時期は藪が少なくて入りやすいです。段々になった細長い平場に、かまど等が点々と残っています。

海苔の佃煮「磯志゙まん」
今の磯じまんのご先祖ですね。よく見るとスクリュー部分の高さが違います。思えば二河地区からの因縁であった(遠い目)

キャップ初めて見た!

これは……もしかして…アルミお弁当箱のフタっぽい!!(*^o^*)
ちょっと小さいような気もするけど、アルミなのは間違いないです。他にも色々落ちてました。

今回はここまで。最近目立った成果が無かったので、今日はツイてます。

この後谷底でゆっくりしてたら震度3の地震があって、どこかで入坑してたら失禁してそうですが、よかったよかった(*´∀`*)