2018年1月20日土曜日

円満地鉱山の坑口~探索編~

今回はちょっと写真多くて長いです。閲覧して下さる方は、よろしくお付き合い願いますm(_ _)m

那智勝浦町大野、円満地公園にて。前回の坑口捜索で発見済みだった新坑口の探索編です。

坑口周辺をよく見ると…

早速レール発見!遠目には木の枝に紛れて分かりにくいです。

この他にも数本のレールが捨てられています。中にはねじ切られたような物も。

すでに坑外で興奮気味ですが、落ち着いていざ入坑!

入って40mくらいは、高さ3mほどの坑道が続きます。所々に崩れた支保工がありますが、充分(?)腐って路盤と一体化しているので歩きやすいです。予想通り先人の足跡あり。

少し進んだ所で左に分岐。

すかさず入る。ズリ山が3つありますが「このくらいの埋め戻しでは、俺を止めることはできないのぜッ!」

と思いきや、突き当たりは行き止まり水たまり。このパターン、どっかでもあったな(-ω-;)




まだ写真8枚見ただけですが……

「話が逸れてミニコラム」
このブログのドメインは「55underground」ですが、55はGoGo!!をあらわしています。つまり、GoGo!! under ground→地下へ行こうよ、となるのです(むしろ”行け”か?(笑))。

これには無駄に深い(…地下だけに)意味が込められていて、実際に地下へ潜ることで、かつて「黄金の国ジパング」と呼ばれたように鉱山大国だった日本の歴史の、そのほんの一部分を見てみようというものです。

「奥へ進むほど、残された道具やノミやドリルの跡があってね、そういうのを見付けるたびに、その時代が、いや、そこに居た人達の様子が見えてくるんだ。僕にとって坑道はね、時代をさかのぼるタイムトンネルなんだ……(遠い目)」

お巡りさんに職質されたら、こんな感じで廃鉱山の魅力を2時間半くらい勝手に語れるかも(爆)




何事も無かったようにレポートに戻って直進します。部分的にレールと枕木の跡が。

坑口から多分60mくらいで少し天井が低くなって、やまたんピッタリサイズに。ヘルメットは大事です(^_^)ゞ

ホールに出ました。ここには直進&竪坑と、左に2本の分岐があります。まずは左分岐の左側へ進むことに。

他の鉱山でも言えることですが、瓦礫の中には釘が残る物も。腐食してはいますが、物によってはまっすぐ当たれば長靴の側面くらいは貫通しそうなので要注意です。

左分岐左側の突き当たり。坑道は一段高くなって右に折れています。相変わらず合同探索者不在の三脚自撮りです。

右に折れた先には、左と正面に分岐。正面はさらに左右に分岐しています。とりあえず左へ…

……!!少し進むと更に正面と左右に分岐してるし!

写真で見るのと違って、光の当たる一部しか見えない暗闇で、同じような十字路が多いと迷子になりそうです。まだ距離が近いから大丈夫ですが。

さっきの十字路は左がすぐ行き止まり、直進は30mくらいで行き止まりでした。直進の途中、頭上に竪坑が。垂直に四角い穴がずっと続いています。どこまで続いてんのコレ?(^o^;)

さっきの十字路に戻って、右へ。というか戻る側から見たら左か。書いてるほうも読んでるほうも、ワケ分かんなくなってきそうで……あれ?ボク迷子(´・_・`)

……ボクマイゴォォォオーーッ!!

というのはもちろん冗談ですが、リムストーンのある水没坑道へ。その突き当たりも左右に分岐していて、左へ。

腐った足場が……。たぶんこのへんは人もあまり入ってなさそう。

 「足場を抜けると、そこは足場の上でした」
ここはシュリンケージの中段のようです。写真左側に坑木が3本写っています。このズリ、下までギッチリ詰まっている保障はないので、慎重に進みます。

このエリアで坑道は直進と右分岐に分かれますが、どちらも1,6mほど上にある(というか今いる所が埋まったシュリンケージの途中なので低い)ので、頑張って登ります。へばりつくように登るしかないので、降りる時は足下が見えなくて緊張します。

 登った所。シュリンケージ直上の天井は岩盤ですが支保工が組まれています。この辺は銅のにじみ出しが多いです。

 上下2本の削岩機のドリルの跡。

 分岐正面はすぐ行き止まり。しかしよく見ると、削岩機でいくつも穴を開けてあります。ただの行き止まりではなく「切羽」ですね。銅もたくさんにじんでるし、何らかの理由で掘削を中断したようです。

 分岐右へ。木と竹がたくさん置いてあったようです。資材置き場かな?と思いましたが、坑道はまだ先へ続いています。

 ここ以前でも残骸はありましたが、ちゃんと残っているのは初めて発見。謎の設備。

 オープン!(*´▽`*)
土台はコンクリ、中央に小さい突起。釘が消滅して外れていますが、下の木もフタに付いていたはずです。

分岐点の中央と、坑道に一定の距離ごとに設置されています。何に使ってたんだろう?ろうそく立て…なワケないか。

 やがてさらに正面と右へ分岐。分岐点には底もフタも無い木箱が。特に文字は書いてありませんでした。軍手は大きさ比較用。

 ここまで簡単な地図を描きながら進んでいます。正面も右も数十メートルで行き止まりでした。ちなみに正面側はさらに左分岐あり。

ここからリムストーンのあったT字路まで戻ります。

 T字路のまだ行ってないほうへ。少し広くなっていて、壁沿いに竪坑がありました。

 竪坑の右側。2mくらい下で土砂が詰まっています。注目すべきは壁面の茶色いライン。ここまで水没していた痕跡です。しかし、水がどこへ抜けたのか不明。

この下にも下層の坑道があるはずですが、未だに水が抜けるということは相当広い空間があるのか?もし地中に染み込んでいるなら、外の川の水が入ってきてしまうと思います。

 はしごの向こうに滑車かガイシと、分かりにくいですが2つ重なった手袋が置いてあるようです。こういう閉山時のまま(と思われる)の遺物は貴重です。

竪坑の左側には、壁面に1本のレールが付いています。小さいエレベーターか、インクラインの一種かな?単線だけど。こちらは瓦礫が多くて口まで近付けず。上はレールが途切れていますが、穴は続いているようです。

ダクトの上にも石筍が。

今回探索のこの坑道、竪坑を超えたり斜坑を降りたりする必要はなく、基本的な注意が出来れば進行難易度は普通レベルだと思いますが、この写真の1点だけは要注意です。穴に泥の乗った板がかぶせてあって、その上に石筍が出来ています。

反対側から進んで来たら、地面と勘違いして踏み抜く確率大です((((;゜Д゜))))

廃鉱山あるある頭上注意の図。

さらに進むとホッパー発見。高津気の物よりもはるかにデカいです。今まで見た中で最大級。これならすぐに鉱車が満杯になりそう。

流量調節か止める為か、内側にガイドがあって板がはめ込める作りになっています。板を少し開けておいて、隙間に火かき棒みたいなのを突っ込んでガツガツゴリゴリして、鉱石を少しずつ鉱車に流し込んでいたと思われます。

ホッパーを過ぎると坑道が大きくなって、最初に坑口から入ってきた坑道にY字路でつながりました。

壁にもフックや鉄筋が刺さっていますが、天井には電線をつるしていたような物が。もしかして操業時は、この階だけバッテリーロコではなくトロリーロコ走ってた?かも?

その突き当たりは…

土嚢で閉塞。でも、よく見ると…

穴がある!どうも坑口捜索編で外から見付けたこぶし大の穴っぽいです。通洞坑じゃなかった、テへッ☆

さて、坑口方向へ向かって戻りますが、途中に大きい竪坑。これが以前に探索した坑内巻室のあった階のエレベーター跡の下部だと分かりました。

上もそうでしたがここも瓦礫がすごいことになってて、穴のふちがよく分かりません。

上を見上げたところ。かなり太い木枠が残っています。このずっと上を命懸けで四つ足モードしていたんだなぁ(*´ー`*)

慎重に穴に近付きます(乗ってるとこがすでに慎重じゃないですが)

そこから手を伸ばして渾身の一撃…じゃなくて一枚。ここも水没の痕跡がありますが、土砂と瓦礫で埋まっています。下層坑道が気になりますが、埋まってしまってはどうにも行けません。

いずれどこかで役に立つときが来るとは思いますが、せっかく降下の準備してたのに(しかも上の階から)。残念ですが、ここでの降下は中止です(T_T)

高津気のような素掘りの巨大空間などは無いですが、分岐点の多さと、上層も含めた総延長では今まで探索した中で最大でした。

改めて見どころを(個人基準)
・レール(坑外)
・竪坑エレベーター跡
・迷路のような連続分岐
・切羽

以下に簡易地図を載せます。距離や角度は不正確です。探索の参考にはしないでください(しても自己責任で)。あくまでレポートを見る為の資料です。

 簡易平面図。坑道の距離と幅は不正確です。

上層とのつながりを示す断面図。

2 件のコメント:

  1. 探索お疲れ様です。
    今回の探索は、桜公園近くの坑口から入られたのでしょうか。
    それとも、水路にあった坑口なんでしょうか。
    前者だとしたら、水路の先は一体…!

    それと、やまたんさんの長靴、もしかして、ハイパーV?

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  2. 〉baronatheroma 様
    お疲れさまです(^_^)ゞ
    桜公園からの入坑です。水路は、探索するの忘れてました(汗)上流のため池に着くはずですが、もし分岐があれば……。

    長靴はザクタスです(^o^)

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